人気ブログランキング | 話題のタグを見る

四川省ひとり旅

<パンダ基地と三星堆 その2>

現地で見たいという夢が実現しました。

1998年、世田谷美術館で見た「中国5000年の謎・驚異の仮面王国」とタイトルされた三星堆。大きな青銅の仮面、それも飛び出した目。今までに見たことのない青銅器です。
そのとき、いつかは四川の三星堆を訪れてみたいなと思ったのです。

成都から北へ約40キロ離れた広漢市の近郊にある南興鎮三星堆一帯はとてものどかな田園地帯。燕道成という農夫がレンガにする土を掘っていたときに、玉器やこの奇妙な仮面が出てきたと言われています。

年代はというと放射性年代測定によるとおよそ4800年前から2850年前までとされ、約2000年続いたことになります。
三星堆遺跡からは装身具や玉器などたくさん出土していますが、すべてを圧倒して目を引くのは青銅の立人像や面具です。4800年前にこんなものを作った技術があったとは驚きます。

1.立人像。高さ262cm。
四川省ひとり旅_d0069411_21443859.jpg

人頭像や仮面は多く出土しているけれども全身をかたどった大型像は一体のみだそうです。

2.大きく目の飛び出した仮面 
ちょっと光ってしまいましたが顔の様子はわかります。
四川省ひとり旅_d0069411_21494369.jpg

よく見ると、飛び出しているのは瞳です。目はアーモンド形でちゃんとあります。
耳まで切れ上がった大きな口、まるで笑みを浮かべているようです。
そして立派な鼻、ひらひらした耳。
鋳型で作ったらしい。4800年前にどうやって・・・。

3.金面人頭像 高さ48.5cm
四川省ひとり旅_d0069411_22103325.jpg

稜線のあるアーモンド型の目、太い眉、角ばったあご。硬い表情をしています。
金の仮面をかぶっているように見えます。

4.ひざまずく人物像 高さ14.6cm
これは小さいです。
四川省ひとり旅_d0069411_22221049.jpg

王の身の回り品の多く出土したところから出たらしい。
険しい顔をしてます。
ヘアスタイルが独特です。この写真じゃあまりよくわかりませんが、後頭部から巻き上がって不思議な髪型になっています。

日本では写真は禁止されてましたがここはまったく問題なくバシバシとらせてくれました。

四川省ひとり旅_d0069411_2234599.jpg


広々とした敷地でカートもありましたが、お天気もよく芝生がきれいだったので、のんびりと歩いてこの空間を楽しみました。

三星堆博物館HP
http://www.sxd.cn/page/default.asp
by nihao_keikoo | 2008-05-17 22:42 | 中国・・・四川省